『VisionS』セルフライナーノーツ② 〜「ロマンスの終始」〜

こんにちは、久保田 有貴です。

New Album『VisionS』発売を記念して、制作秘話や歌詞を紹介！

だいぶおまたせしてしまいましたが、第2回はアルバムの2曲目に収録した「ロマンスの終始」です！

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この曲ができたのはまだぼくが修士課程の大学院生だったときで、当時やっていたバンドMayDayRayの新曲としてつくりました。

当時3ヶ月くらいで終わってしまった恋愛があって、歌詞はそのことをモチーフにしています。笑

今回アルバムに収録するにあたってやりかったのは、ずっと使ってきたアコギMartin D-28と、2020年の暮れに購入したGibson J-45を一緒に使いたい、ということでした。

最初は片方にカポを付けて、片方はカポ無しのダウンチューニングの2トラックでやろうと思ったのですが、いざ録れたのを聴いてみるとなんだか物足りない・・・。

試行錯誤の末、D-28とJ-45の両方で「カポ付き」「ダウンチューニング」を録って、それらを混ぜることにしました。

つまり、「ロマンスの終始」にはアコギが合計4本分入っているのです！笑

トラック数が多くなってしまったことでグルーブ感を一致させて録るのが大変だったりしたのですが、結果としては少しユニークな音感になったのではないかと思っています。

ちなみに、この曲のギターソロはぼくが弾いています！笑

単純で簡単なソロですが、30回くらいリテイクを繰り返しました・・・。泣

一聴するとシンプルな曲ですが、実はかなり労力をかけてつくった曲でもありますので、ぜひたくさんの方に聴いて頂きたいですね！😊

物語調になっている歌詞ものせておきます！

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ロマンスの終始

始まりはあっけないほど単純で

誰が仕組んだわけでもないただの偶然だった

でもそれだけに「ひょっとしたら運命だったのかも…!?」

なんて都合の良い解釈に酔いしれることができたんだ

とはいえ初めのほうは全くその気は無くて

ただ「話が合うなぁ」くらいにしか思っていなかった

でも周りが「お似合い」だなんて煽り立てたこともあって

気がつけば彼女の明るさに惹かれるようになったんだ

その後は思わぬほどの急展開

最高のムードで想いを告げた

こんな喜びが　こんな多幸感が

僕の身に降りかかるなんて

どんな辛い日々も彼女の笑顔で

癒やされていくような気がしたんだ

始まりからあっという間に成立した恋だったから

その後は「ゆっくり深めていこう」なんて語り合った

でもそれはそれで早すぎるブレーキでもあって

気がつけばアクセルの踏み方も忘れてしまったんだ

その後は何故だか気分が乗らず

辻褄合わせのキスで誤魔化した

「ちょっとしたきっかけでまた火は灯るはず…」

そう信じてた　根拠も無くひたすら

でもいつしか彼女の明るい笑顔すら

何だか苦手になってしまった

その後は思った通りの展開

振り返らず　彼女は電車に乗った

「これで良かったんだ…」そう言い聞かせて

四六時中　自己正当化に耽った

でも彼女への感謝と申し訳なさが

ぐちゃぐちゃに混じって　自分を嫌って過ごす

こんな思いだけは二度としたくないから

「しばらく恋はもういいや」なんて心底思った　

それでもやっぱりふとしたきっかけで

いつかまたきっと

そう懲りずに

それはやってくるんだろうな　ずっと

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ちなみに、アコギをたくさん重ねた分、他の楽器やアレンジはなるべくシンプルにしたかったのですが、ラストのサビで盛り上がりが足りなかったので、多重コーラスを入れることにしました。

多重コーラス「白地図」でもやりましたが、サビの後ろでバックコーラス的に鳴らすのは初めてだったので、フレーズやハモり方など、これもかなり試行錯誤しました。

結果的にはなかなか良い感じになったのではないかと思いますので、有料会員の皆さんには特別に「バックコーラスのみ」の音源をプレゼントします！笑

「声の低い男性」「元気のいい女性」など自分の中で色々キャラクターを分けてレコーディングしましたので、こちらも楽しんで聴いて頂けたら嬉しいです！

有料会員限定の「"裏"セルフライナーノーツ」はこちら!!!!

次回は「共犯者」について書きますので、お楽しみに！！

（更新ペース上げられるようにがんばります！！！）

久保田 有貴